/我が国も
/昔は猫を
/噛む窮鼠
/加減なければ
/国消えるのみ
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安保理「制裁含む重大措置も」 北朝鮮のミサイルで声明
朝日新聞デジタル 2017年5月16日11時44分
http://www.asahi.com/articles/ASK5J2RCBK5JUHBI00C.html
どこまでもふざけたマネをする北朝鮮。世界の平和を乱し、脅かすこの軍事的独裁国家に対して世界中が怒りの声を上げ、制裁を持ち出している。
このヤクザ者たちを、同類として支援し続けてきた中国ですら、最近は制裁をほのめかしており、それ自体は良い傾向であると思う。今まではどれだけ世界中が怒りの制裁を実行しても、中国という大きすぎる抜け穴があった為にほとんど意味が無かったのだ。これでやっと、制裁が制裁としての意味を持つようになる。
しかし一方で、制裁はあくまでも北朝鮮が世界の秩序を守る方向へ向かうようにする為の手段に過ぎず、目的では無い事を良く良く理解しなければならない。
中露を含む全世界が本気で北朝鮮に制裁を加えることは、確かにすさまじい「効果」があるだろう。しかし、「望んだとおりの効果が得られる」だろうか?そこが問題である。
北朝鮮が「当方の話を聞く」状態にするには、慎重にも慎重を期して、微調整に微調整を重ねた「絶妙な制裁」でなければならない。手加減なく徹底的な制裁を加えれば、北朝鮮という国自体が立ち行かなくなる。要するに「国消滅の危機」に立たされることになる。
そこまで追い詰めてしまうと、窮鼠が猫を噛むようにヤケクソの戦争をしかけてくる可能性は否定できないのだ。それが最終的に、北朝鮮という国が本当に消滅する結果を生むことになるとしても、である。
そしてそれは、我が国こそが一番良く分かっているハズである。
第二次世界大戦においては、結局のところ「日本の台頭が気に食わない当時の欧米列強が、日本を自分たちのコントロール下に置きたいが為に、手加減無しの経済制裁を加えた(特に、日本への石油を遮断した)」事が、日本に最後の一線を越えさせてしまったと言える。
現在の北朝鮮と比べれば背景は全く違うものの、最終的な「見た目」だけで言うならば、今、北朝鮮は「当時の日本と同様に」追い詰められ始めている、といえる。
ここで、当時の欧米列強が日本に対してやった石油遮断ように「国の存亡に直結しうる制裁」を持ち出してしまえば、第二次世界大戦の二の舞になりかねないのではないか、と、私は危惧している。そして第三次世界大戦となった場合、「消滅する国」は北朝鮮に限らない恐れがあるのが、一番怖いところだ。北朝鮮は、みんなが手加減しすぎている間に武力を蓄えすぎた。そして韓国や日本は、北朝鮮に近すぎる。
アメリカが空母を持ち出した途端に北の核実験が延期しっぱなしである点等から見ても、武力その他をチラつかせながらの「圧力」に一定の効果がある事は事実であるし、やっと「抜け穴」も多少は小さくなりそうなのでガンガンやるべきだとは思うが、しかし、「北に最後の一線を越えさせないための工夫」だけは相当慎重にやる必要があると思う。
そして、相手があのワケの分からん金正恩だけに、その加減はものすごく難しいものになるだろう。お願いします、エラい人達。ウマくやって下さい。
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