うんこドリル

/いまむかし
/人の暮らしは
/変われども
/子らは変わらず
/うんこちんちん
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「うんこ漢字ドリル」100万部の大ヒット 「言葉の威力、想像以上」

With News 2017年05月15日

http://withnews.jp/article/f0170515003qq000000000000000G00110101qq000015204A


ちまたで「うんこドリル」が話題である。漢字ドリルの例文を全て、ちょっとあり得なさそうな、シュールな「うんこ」に関わる例文にしたものである。出版は、文響社という東京の出版社。その思い切りの良さに脱帽である。

子供、特に小学生くらいの子供を「とりあえず笑わせよう」と思ったとき、誰もがすぐに思いつくのが「下ネタ」- 具体的には、うんこ、ちんちん、おなら -である。あとは次点で「鼻血ブー」くらいか。これらの言葉が持つ破壊力の絶大さについては、どなたも異論が無いであろう。

ただ同時に言える事は、これは「両刃の剣」である、という事である。やはり子供の見本たるべき「大人」としては、こんな安直で、しかもお下品なネタに頼って良いのだろうか?と躊躇するし、少なくとも目の前で子供が下ネタを連発すれば、思わず「やめなさい」と言ってしまうだろう。

しかしこれを積極的に勉強に取り入れるという。確かに、漢字ドリルで勉強をするにしても、例文が「絶対ウケる鉄板ネタ」の羅列であれば、子供は楽しく勉強できるに決まっているのだが、しかしそのネタが下ネタで良いのか・・・そこの悩みで今まで誰も手を出してこなかった領域に、とうとう手を出したのである。

このドリルの優れたところは、多分「うんこ」を取り入れた思い切りと同時に、「シュールな例文の品質」にあるだろう。

ウンコを勉強で使うにしても単純にお笑いで使うにしても、重要なのは、ネタがあまり生々しくなく、嫌悪感や不潔感を強く連想させない、笑えるウンコネタに仕上がっている、という事だろう。これを考えるのは至難の業だと思うのだが、それを小学校で習う漢字全てに対して作成したという。すごい執念とセンスである。

最近、漢字の書けない子が増えているというから、これはイイ!と思う。

ただ、何より思ったことは、時代は変わった、今の子は、と散々に言われるけども結局、「うんこちんちんネタ」が子供にウケるというのは、今も昔も全く変わらないのだなあ・・・という感慨である。「下ネタ」というのは、何か人間の本質に迫るものがあるのかもしれないw

何でも評論家・永田清一

世の中の様々な物事に、狂歌をまじえつつヒトコト申し上げる。