/銃を持ち
/戦う子を見る
/親はなく
/教える教師も
/またなからむや
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中学武道に銃剣道を追加
朝日新聞デジタル 3/31(金) 5:20配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170331-00000013-asahi-soci
驚いた。
銃剣術は、武道といわれているが実質、「銃」剣の保持が大前提なのだから、単なる「軍事訓練」である。そんなものを中学生に仕込むというのか。徴兵制のある韓国ならいざしらず、なぜ今の日本でそれが「教育」に必要なのだ。 自衛官やその家族であれば普通にふれているだろうから抵抗も無いだろうが、そうでない場合、銃剣を構えた子供たちを見て目を細める親や教師は、そうそういないであろう。少なくとも私は「銃剣」なんて構えている子供を見たら正直、泣きたい気分になってしまう。
「実際の競技は剣道と大して変わらないではないか」という人もいるが、それならむしろ「剣道があるのだから要らないではないか」という話になる。
さらに剣道との対比で言うなら、剣道では「突き」が危険だからとわざわざ小中学生の場合「禁止」というルールになっているのに、銃剣術はその「突き」が主体なのである。竹刀での突きが禁止されている一方で、木刀(木製の銃剣)で突きを出させるのは、おかしくないか?
もっと言えば、銃剣術などというものは単なる「洋モノ」であり、「日本のココロ」すら無い。
もはやどこをどう取ってみても、「義務教育に組み入れたくなるポイント」が無いのである。
それに、そもそも銃剣を教えられるような教師だって、いるとは思えない。もちろん、自衛隊の中には当然沢山いるだろうが、少なくとも「学校」で考えれば、そんなモン教えている学校なんて、小中学校は言うに及ばず、高校の選択授業ですら、まず見ない。また民間の「習い事教室」だって、剣道はあっても銃剣術なんてほとんど見ない。とにかく超ド級のマイナー種目なのである。
(「軍事訓練」であると同時に、危険な「突き」を主体とした競技なので、当たり前といえば当たり前かもしれない。)
そんな「今まで、子供も親も見たことすら無い、いやむしろ存在すら知らない上に、他では禁止されているような危険な技を基本とする科目」をいきなり、義務教育に加えるというのはおかしい。
この「教師不在のまま義務教育に追加」はダンスの時も同じだった。(あれは本当に必修化だったので、もっとタチが悪かっと言えるが。)
通常なら、「そもそも教える人すらいない、必須性についても誰ひとり理解できない科目」を急に「義務教育で取り入れよう」なんて事を言い出す人がいたら、「コイツ頭おかしいんちゃうか」と思うだろう。
それを文科省全体としてやるとは、いったいどうした事だ。
それこそ辻元事件ではないが、「どんな忖度が働いたんですか」と言いたくなるというものだ。
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