ラーメンの「節系」に思う事

/豚骨の
/濃さにもカツを
/入れようと
/我を出し過ぎの
/節もあるらめ
//


政治系のネタが続いてしまったが、もう野党とマスゴミのワンパターンな「アベ憎し連呼」に飽き飽きしたので、今日は全く別の話。もはや(元が中華だが)日本の代表的な国民食とすら言える、ラーメンについて、近年ずっと気になっている事があったので。

近年、ラーメン界(?)の中において、やたらと幅を利かせているメニュー、というか風味がある。「節系(ぶしけい)」である。特に「つけ麺」と言えば「節系」しか無いのか、と思うほど、やたらに出しゃばっている。

その味の特徴は、「コッテコテドロドロのスープに、ガッシガシの魚介出汁」である。

私は、アレが嫌いである。

元のスープが豚骨や鶏ガラベースでとにかくコテドロだから、その濃さにも負けなくらいパンチのある「魚介感」を出そうとするあまり、カツオ節以外にも手あたり次第に各種の魚介をブチ込んでグラグラと煮立てている。ひどい店になると、いりこだか何だかの粉(魚粉)を直接、スープの上にブチまけてからよこしてくる。

結果としては、各店とも「ちょっとやりすぎ」のフシがあるように私からは見受けられるのだ。魚が魚である事を主張し過ぎている、というか・・・。

本来、魚介の出汁を取るとなれば(程度の良い店ならば)煮干しの頭やワタをいちいち取るし、鰹節だって血合いを避ける。そうやって一生懸命「旨味だけを取り出しつつ、臭み等の雑味は抜く」努力をしながら使ってきたものなのに、「節系」の場合にはそれをブチ壊している。

「今までの常識をブチ壊す」と言っても、上水道と下水道を混ぜるバカはいないのと同様に、「壊すべきでない常識」というものも、あるのではないだろうか?

・・・と私は思うものの今や、節系の広まりは目をみはるばかりであり、私の考え方のほうが、どうやら異端のようだ。

ただ、この節系、これだけ色々な店が出しているにも関わらず、どこで食べても大差が無いのも1つの特徴である。まあ、あれだけみんなして味を濃くしたら、差が無くなるのは当たり前であろう。勿体ない!と私は思う。

もともと食べ物の好みなんて千差万別である。ラーメンひとつ取ってみても、日本におけるラーメンの味わいの多様さは驚くばかりである。これだけ食生活に恵まれた国にせっかく生まれたのだから、何もみんな同じにする必要は無いじゃないか・・・と、私は思いながら結局、明日の昼食はラーメンの気分になっている。