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籠池氏の喚問終了「近畿財務局長に言葉がけして頂いた」
朝日新聞デジタル2017年3月23日17時37分
http://www.asahi.com/articles/ASK3R4RPFK3RUTFK00S.html
籠池氏の証人喚問。
生で見られなかったのは残念だが、各速報ニュースなどからテキスト書き起こしをまとめ読みしてみた。個人的な感想は
「結局、土地売買に関する政治家による不当な関与を裏付ける証言は無かったし、何より籠池氏の発言はアテにならない」
だった。
籠池氏の証言をきちんと見れば分かるが、松井知事とは一度も会ってないし、(麻生大臣や安部首相等)中央の政治家にも会ってない。政治家への口利きを依頼して、それが実際に聞き届けられた、という認識すら無い。ついでに言えば、土地売買については稲田大臣とすら一度も直接話をしていない。
(朝日新聞は「財務局長に言葉がけして頂いた」などと銘打っているが、証言を見れば何のことは無い、「私は、財務局長に言葉がけしてくださいというお願いをしたつもりである。(でも実際にそれでどうなったかは知らない)」というものでしかない。)
全然具体的な「政治家による口利き」という話が出てこないばかりか、むしろ逆に、「政治家に値引きをお願いしたのか」という質問に対して「買取の値下げについて、純粋な政治家の方の対応はなかった」と、関与を明確に否定してしまった。
唯一、残った争点は首相夫人の寄付金問題であろうが、万一それが事実だったところで、名誉校長をつとめ、講演もしたという「夫人」との金銭授受自体は、「政治家が土地売買に不当な介入をした」という証拠に全くならないのは自明の理である。
ゆえに「結局、土地売買に関する政治家による不当な関与を裏付ける証言は無かった」という結論しか選びようがなかった。
また根本的な話としての「証言の信憑性」であるが・・・
籠池氏本人に関しては元々、(少なくともこれまでのメディアにおける露出を見る限り)言う事がやたら大きかったり、相手のコメントや質問は何ひとつ踏まえずただただ持論だけ並べ立てたり、しかもそれがツッコミ所満載だったりする。
はっきり申し上げれば多少の「虚言癖」を疑いたくなる感じであった。
籠池夫人に至っては、現地調査に訪れた府の職員に「情報を漏らしたのはお前か!」と突然噛み付いてみたり、さらに写真だか動画だかを撮影し始めてみたり、挙句の果てに幼稚園の卒園式で子供たち・両親たちに向かって「園長は明日からブタ箱行き」なんてとんでもない大暴言をブチまけてみたりと、もはや統合失調症などの精神的な疾患を疑いたくなるレベル。
果たして、こんな人たちの「口頭証言」を議論や追及の根拠にして良いものだろうか?そこが、最初から疑問であった。
速報や書き起こしを見る限りでは、当初の懸念よりは「それらしい発言」が並んだという印象もあるが、それにしても「売買について政治家の対応は無かった」と明言する一方で、「政治的な関与があったのではないかと思っている」などとも発言している。
「ではないかと思っている」、これは要するに単なる妄想である。しかも自身の別の証言とは矛盾している。
また認可が下りなかった事に対して松井知事を責め、「9分9厘まで決まっていたのに急に引っ繰り返されたのは、きっと政治的な圧力があったからだ」みたいな主張をしていたが、あまりにもバカげた妄想である。あの状況で認可が下りたら、それこそが「政治的なチカラ」と疑うべき事案ではないか。「9分9厘まで決まっていた」かどうかも多少怪しいが、その状態から学園の問題をブチ上げたのは野党側である。そして土地の取得方法などが問題となる中で検証が進むうち、建設費の改ざん(虚偽報告)が露見したのは必然である。そして虚偽が発覚してしまった以上、認可を拒否するのは当然だったのである。
さらに「夫人を通して、安倍首相にも色々と相談した」みたいな発言もあったが、これとて実態は「夫人にグチグチとメールを送り続けた」というだけの話でしかなかった。「あれだけ言ったんだから安倍首相にも話をしてくれているハズだ」という、単なる妄想なのである。はっきり言って、この辺の発言ロジックはストーカーの精神構造と同様である。
単なる妄想、しかも時に自分自身の証言と矛盾するような妄想を証人喚問の場にブチ込める度胸は大したものだが、当然、そんな人の証言は「アテにならない」と言うほか無い。
そしてその事自体は、元々予見できていた事でもある。何と実りの少ないイベントだった事よ。
野党はそれでも、更なる疑惑がー、などとまだ騒ぎ立てているがいい加減、籠池氏の発言をいちいち真面目に取り上げていたらキリが無いことに気づくべきだろう。
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